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シーズ・ブログ
2018.01.15
CES2018レポート 4日目最終日!
本日のレポートは、2回目のCESですが2回とも何かしらのトラブルの当事者となっている私です。ほんと荷物が届かなかったときは冷や冷やしました。アメリカでは不運に見舞われる運命のようです。
さて、CES最終日ですが例年だと最終日は前日までに比べて人が少なかった記憶がありますが、今日も会場は大賑わいです。
本日の視察はアルパイン様の展示ブースと、メンバー各自の気になったブースを中心に視察するというのがメインです。
まず、会場に到着して一番最初にアルパイン様の展示ブースを視察しました。
ブース内にはJeepの車両が展示されており、ものすごい迫力。
また、Jeep向けの車載器や、スマートフォンと接続することで端末側の機能が使用できる車載器の展示などがされていました。
我々の普段の業務にもかかわりのある分野の製品が多数展示されていました。
その後はメンバー各自気になった分野の視察を実施。
筆者はAI系とAR系をもう少しゆっくり見たかったので、その分野を中心にご紹介いたします。
その前に全体の傾向から。
○全体の傾向
今年はどこに行ってもとにかく「Hey Google」の文字を見ます。会場へ向かうモノレールの車両にHey Googleの広告が。
中にも広告。
出展企業の傾向としてはアジア系企業の出展(特に中国)が特に多く感じました。会場を歩いていてもアジア系の方が多かったのであまりアメリカにいる感じがしないくらいでした。
以下、見学したブースの所感です。
○AI系
まず全体の傾向として、中国系企業の出展が多いです。全体のおよそ半分程度の割合。日本企業はほとんど出展がなく、この分野への中国企業の熱を実感しました。
また、AIの技術そのもの(画像認識や音声認識など)を展示している企業は少なく、ほとんどがロボットや製品へ組み込んだ状態での出展でした。
その他には、スタッフが話している内容をリアルタイムで文字化し、モニターに表示させているものや、車に積まれたカメラや各種センサで周囲の人を認識してその情報をモニターに表示させているものなどもありました。
製品へ組み込んで実用化できているという点で進んでいる印象がありますが、技術面で真新しい発見というのは特にありませんでした。やはりこの分野はどのように利用するかという面でのアイデア勝負になってきている気がします。
○AR系
昨日の報告でVRに関する報告がありましたが、AR系についても見てきました。
といっても、VRゴーグルと同じようにARのゴーグルや眼鏡を展示している企業が多かったです。
現実世界の映像に何か情報を重ねて表示するといった機能をもつゴーグルが多いです。ARディスプレイ系の展示はありませんでした。
○その他
冒頭にて「Hey Google」の広告が多いとの記載をしましたが、Googleの展示がCES会場のみならず至る所に存在していました。
CESのCentral Hall横にはこちらのブースが展示されてました。
めっちゃ大きなガチャです。どうやらこれは開始すると4つの質問が表示され、プレイヤーがその質問内容をGoogleの音声認識アシスタントに話しかけるようです。
それぞれの質問が赤・青・黄色・緑の色に対応していてその色の球がガチャから出てきます。出てきた球には景品名が書いてあって、その景品が実際にもらえるというものでした。
無課金ガチャで景品がもらえます。さすがGoogle。私が見たときはGoogle Home Miniが当たってました。
時間があれば並んでみようと思いましたが2時間30分待ちになっており諦めました。
あとは別でGoogleのブースもあり、そこではAndroid AutoでのGoogle音声認識アシスタントのデモ体験をやっていました。
Android Autoの音声認識アシスタントは当初から備わっていた機能ですが、今年改めてフィーチャーしているところを見ると、音声認識アシスタントの普及と売り込みを行いたいということなのでしょうか。
そう考えると今年はApple製品向けの展示やSiriを使用した製品の展示はほとんど見かけなかったような...
時代の移り変わりを感じます。
個人的には5年ぶりのCESを視察し、5年で注目される技術はかなりのスピードで移り変わっているなと感じました。5年前は電気自動車に関する展示がとても多く、まだドローンやVRなどは数社しか展示がありませんでした。
今の時代に必要とされる技術を追い求めるのではなく、数年先を見据えた技術やサービスをいかに実現していくかということが必要だなと改めて感じました。
そういった点で今回の視察はとても刺激的であり、より一層頑張ろうという気にさせられるものでした。
明日は帰国日。出発時のようなトラブルが起きないことを祈ります!